旅工房の決算からベルトラを考察する。
会社概要
事業内容:旅行代理業
設立:1994年4月18日
上場:2017年4月18日
特色:ネット専業の旅行会社。地域専門担当官による提案販売に強み。
低価格旅行の自動販売を育成
本日引け後に、旅工房(6548)の決算発表が行われた。決算内容は以下の通り
売上:29,304百万円(前年同期比20.8%)
営業利益:323百万円(前年同期比294.1%)
前期は人件費がかさみ81百万円の営業利益であったため、大幅増となり、過去最高益となった。
2020年3月期予想は
売上:40,00百万円(前年同期比136.5%)
営業利益:351百万円(前年同期比108.6%)
となっている。GWの影響もあり、売り上げは大幅増を予定している。
今後は、インドネシアの子会社、AIトラベル社との提携による法人業務の拡大、コンシェルジュ業務、Web広告の内製化などが業績に寄与してくるであろう。
株価は引け後の決算内容を期待して、166円高(10.45%)の1755円で引けた。
PTSでは、ほぼ変わらずで推移している。
翌14日には、僕が上場日からずっと保有しているベルトラの決算発表を予定している。
ベルトラ
設立:1991年11月
上場:2018年12月25日
特色:海外旅行の現地体験ツアーのオンライン予約サービス運営。訪日客向けも展開。
収益下偏重
上場日はブラッククリスマスの2018年12月25日。
公開価格384円に対して、初値は514円であった。高値は1850円、分売後は1400円前後で推移している。
他の、旅行会社との違いは現地催行ツアーに特化しているということである。
多くの旅行会社が販売しているのは、飛行機・ホテル・体験ツアーのパッキング商品であり、あくまでも、旅行全般がメインである。
今回のようなGWなどの大型連休の場合でも、事前に売り上げの予想を立てることが出来る。悪く言えば、GW前が最大の商機であり、GW中は閑散期ということになる。
では、ベルトラの場合はどうか。
ベルトラを使う最大のメリットは、旅行中であろうとも、ネットでツアーの予約が容易であることである。
つまり、商機はGW前の事前予約の段階から、GW終了までずっと続くのである。
これは、他の旅行代理店と比べると大きなメリットであると考える。
因みに、2014年3月期のデータを見ると、取扱商品の9割は日本語の商品であった。
では、直近はどうか。
約50%が日本語、30%が英語、20%が中国語という割合になっている。
これまでは、日本人の海外旅行のための商品が中心であったが、現在はインバウンドに注力しているのである。実際、インバウンド事業の収益は前年同期比185%ともっとも高い伸び率を示している。
とは言え、営業収益3,111百万円のうち、インバウンドの割合は61百万円のみである。
今後東京オリンピック・大阪万博を控え、今後もインバウンド事業は好調に推移していくと考えられる。
最大のリスクは有価証券報告書にも記載にあるように、プライスラインやエクスペリアのような大手オンライン旅行事業を行っている企業が、現地催行ツアー業に参入してくることである。
しかし、そういったリスクを考慮しても、おもしろい事業内容であると思う。
来期予想がどうなるか、配当導入はあるのか。
さて、明日の決算が楽しみである。