FRB 年内の利下げを示唆

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6327367

要約

FRBは19日のFOMCで、金利2.25~2.5%に据え置くことを決定した。

FOMCメンバーの10人中9人が、政策金利の現状維持に賛成する結果となった。

声明文では、米経済の先行きに不確実性が増しているとし、景気拡大を持続させるために適切に行動する、と明記した。

つまりは、年内の利下げに言及したわけである。

また、今年の1月以降の声明文に盛り込んできた、金融政策を忍耐強く判断する、という文言を削除し、政策金利を当面据え置く様子見の姿勢へと転換した。

パウエル議長は、世界経済の減速懸念・米中貿易摩擦の不透明感・インフレ率の低下がなどの逆風が強まっている、と述べた。

 

FOMC投票権保有者の中では、セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁が、唯一0.25%の利下げを支持した。

参加メンバー17人全体で見ると、利下げを望むメンバーが前回3月の0人から8人に増加し、金融市場では、7月末のFOMCでの利下げ観測が強まっている。

もし、FRBが利下げに踏み切れば、リーマンショック後の2008年12月に1%から0.25%に引き下げて以来となる。

 

日米政策金利

アメリ

上記に記載したように、2008年12月に政策金利を1%から0.25%へと利下げした。

2015年12月からは利上げに転じ、2018年12月には、現在の2.5%の政策金利となった。

 

日本

2008年12月に0.3%から0.1%へ利下げした。

2013年4月に0.1%から0%、2016年1月には‐0.1%へと利下げし、現在に至る。

 

過去の日米の違い

リーマンブラザーズの破綻を受け、米欧6中央銀行は2018年10月8日に協調利下げに踏み切った。

日銀はこれには加わらず、結果として、強烈な円高を招くこととなった。

そのため、日銀は2か月で2回の利下げを強行することとなり、1つ目の後手の対応であった。

そして、当時のバーナンキFRB議長はリーマンショック後、すぐさま量的緩和QE)の実施に踏み切った。

ハーバードビズネススクールで日本の金融緩和を教えているアルファーロ教授によれば、このスピーディかつ大規模なQEは、日本の過去の金融政策の参考にしているということである。

日本が1989年のバブル崩壊後、それがバブルであることを認め、量的緩和に踏み切るまでにかなりの時間を費やしました。

バーナンキン議長は、日本のやり方自体は間違っていないものの、不十分であると考え、大規模で迅速な量的緩和に踏み切りました。

 

日本が本格的に量的緩和をスタートしたのが、自民党が政権を奪還してからであったことを考えると、いかにスピーディーな対応であったかが分かると思います。

民主党政権がなにもしなかっただけだが)

これが2つ目の後手の対応である。

 

現在の日米の違い

そして、今回の記事の話である。

アメリカは利下げを視野に入れ始めている。

では日本はどうか。リーマンショック後、利上げをすることは出来ていない。

もちろん、今の世界情勢では、到底無理な状況である。

もし世界経済が悪い状況になった時、なんとか利上げを行ってきたアメリカは、利下げに踏み切ることが出来る。

では、日本にはどんな金融政策が残されるいるだろうか。(欧州もだが)

これ以上マイナス金利幅を広げたら、メガバンクでも倒産してしまうかもしれない。

これ以上の量的緩和も効果が薄いであろう。

この数年間、悠長に構えすぎて利上げに踏み切ることが出来なかった。

このことが、3つ目の後手の対応であった、と将来ならないことを祈るばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

旅工房、大幅反発!さて、ベルトラは

令和1年6月12日に観光庁より、平成31年4月の主要旅行業者の旅行取扱状況速報が発表された。

内容は以下の通り

海外旅行

総取扱額は、約1819億円で前年同期比123.4%増。

ゴールデンウィーク10連休の影響により欧州方面を中心に好調であった。

外国人旅行

総取扱額は、約282億円で前年同期比107.4%増。

イースター休暇の影響により日米欧を中心に好調であった。

国内旅行

総取扱額は、約2321億円で前年同期比109.1%増。

ゴールデンウィーク10連休の影響により全方面好調であった。

 

中でも、旅工房は総取扱額が、前年同期比184.1%増と一際好調な内容であった。

それを受けて、13日の株価は前日比153円高の1427円と、市場は上記内容を好感した動きで1日を終えた。

 

旅工房の上昇を受けて、ベルトラは前日比48円高の1413円で取引を終えた。

ベルトラ決算の時も書いたが、ベルトラは通期決算を据え置き、上方修正の余地がかなり大きい。

ラグビーワールドカップの宣伝や広告も最近街中で多く見るようになってきた。

基本的に、取扱額を見ても、日本の旅行業者はインバウンド需要をうまく取り込めていないのが現状である。

その中で、ベルトラはツアー予約の手軽さを考えると、今後大きな流れに乗っていくことが出来るのではないか。

上場日に買った株数はまだそのままだ。

1年後、5年後が非常に楽しみである。

金融庁「定年後2000万円必要」発言を読み解く

令和元年6月3日、金融庁の金融審議会は市場ワーキング・グループ報告書で「高齢社会における資産形成・管理」を発表した。

今回テレビ・ネット等では騒がれているが、個人的にはなぜ炎上しているのか分からない。

今回炎上しているのは、レポートの中の1.現状分析の中の(2)収入・支出の状況と(3)金融資産の保有状況、に記載の文章である。

内容を詳しく見ると以下の通り

収入・支出の状況

平均的収入・支出

  1. バブル崩壊以降、賃金は長く伸び悩んできた。年齢別・時系列のいずれで見ても、各世代の収入は低下傾向にある。
    公的年金の水準については、今後調整されていくことが見込まれる。少子化等の影響で、今後もこの流れは続くであろう。
  2. 支出は収入と連動しており、大きく伸びていない。年齢別で見ると、60歳以上の支出は、現役世代と比べると2-3割減少する。
    支出は減少するが、収入も年金給付に移行するため、定年後世帯で見ると、月額5万円程度金融資産を取り崩す必要がある。

勤労状況

  1. 65歳から69歳の勤労状況を見ると、男性55%・女性34%が働いている。
  2. 60歳以上で働いているの半数以上が、70歳以降も働きたいと回答している。
    (「働きたい」ではなく、「働かないと生活できない」の間違いでは?)
  3. 転職・フリーランス等の働き方の多様化により、退職金が減るリスクがある。

退職金給付の状況

  1. 退職金と年金が、老後生活の基盤であった。しかし、退職金給付額は年々減少している。
  2. 退職金制度を導入している企業も、全体の80%と年々減少している。
  3. 大卒者の退職金給付額は1998年の3200万円をピークに、2017年は1997万年と6割近い下落となっている。
  4. 退職金を受け取った人のうち3割は、退職金の額を受け取るまで知らなかったと答えている。

金融資産の保有状況

  1. 65歳時点における平均の金融資産保有額は夫婦世帯・単身男性・単身女性でそれぞれ、2252万円・1552万円・1506万円となっている。
    (あくまでも平均であるが、夫婦世帯よりも、単身世帯の方が貯蓄額が少ないのは意外である。)
  2. 上記のように、毎月約5万円の赤字が発生すると仮定すると、20年で1300万円、30年で2000万円の貯蓄取り崩しが必要となる。
  3. 上記赤字には、老人ホームや介護、リフォーム等の資金は含まれていない。

 

その他にも、認知症患者の増加・金融サービスの在り方といった内容が記載されている。

 

感想

これらの内容を一部切り取って、政府のせいだという記事が散見される。

そもそも、このようなレポートが出る前から、年金だけで老後生活が送れると思っていた人などいるのだろうか。

普通の感覚として、年金だけでは老後の生活は送れない。老後のためにしっかりと貯蓄しておこうと考えている人がほとんどであると思う。

 

にもかかわらず、「自分で2000万円自分でためなければいけない?」「政府のせいだ!

」といった論調になっているのは、なぜなのか。

 

そもそも定年時点で金融資産が2000万円しかなかったら、老後生活はかなり厳しいだろう。

 

今回のことで、政府やGPIFへ怒りの矛先を向けるのではなく、老後へのマネープランをしっかりと自信で立てて、年金に頼らない資産管理を各々で行う必要がある。

(政府が政府だったら、そんなことすら教えてくれないと思う)

(年金の話になると、老齢年金の話にしかならないのもどうかと思う。)

 

そんな当たり前に事を、今回のレポートで教えてくれた。

ただそれだけの話である。

 

 

 

ルノアールが「紙巻たばこ禁止」に 2020年4月から

受動喫煙防止法により、2020年4月1日から飲食店の全面喫煙がスタートすることはご存じの通りだと思います。

例外として、

  • 資本金5000万円以下で客席100平方メートルの店舗は対象外
  • 今後開設する新店、大手チェーン店舗は分煙設備を設けることで対象外
  • バーやスナックは対象外

といった内容が盛り込まれていました。

また、たばこの種類によって、飲食可・不可と対応が異なる。

 

併せて、東京都の条例の場合、

  • 個人・家族経営など従業員がいない場合のみ、対象外

という内容が追加されています。

これにより、東京都の場合は、資本金や客席の大小に左右されることなく、多くの飲食店での禁煙が禁止されることとなる予定であります。

東京都のHPによれば、都内の84%の飲食店が規制の対象となるとのことです。

 

これらを受けて、銀座ルノアールは現在、一部の全面禁煙店舗を除き、禁煙・喫煙の完全分煙化を進めている。

また、30日の発表では、2020年4月以降飲食店で紙巻たばこを吸う場合、飲食禁止の喫煙ブースが必要になるが、銀座ルノアールは飲食スペース確保のため喫煙ブースは設けないということを表明した。20年4月以降は、喫煙席での喫煙は過熱式たばこのみとなるとのことである。

 

銀座ルノアールと言えば、珈琲の価格は他のチェーンと比べて少々高いが、ゆったりとしたテーブル配置やゆったりとしたソファ、温かい緑茶のサービス、大学生が少ない等、営業マンにとっては商談のベストプレイスである。

唯一の問題点と言えば、店舗によっては分煙が全く進んでおらず、喫煙席のたばこの煙が、禁煙席まで流れてくることも多かった。

 

しかし、今後は上記のようなメリットがある上に、たばこの匂いも全く気にならない、ベスト商談スペースへと進化するのである。

 

喫煙者にとっては憩いの喫茶店銀座ルノアール」の利用価値が半減するであろうが、非喫煙者にとっては、よりよいスペースへと変革を遂げるであろう。

 

そして、いずれは飲食店のみならず、路上喫煙の全面廃止も待ち遠しい限りである。

 

 

Connecting dots

I am honored to be with you today at your commensement from one of the finest in the world.

(本日、ここで世界で最も優らしい大学の一つであるスタンフォードの卒業式に、皆さんと同席できることを光栄に思います。)

Truth be told, I never graduated from collage, and this is the closest I've ever gotten to a college graduation,

(実を言うと、私は大学を卒業していません。そして、今回が大学の卒業式にもっとも近づいた瞬間です。)

Today I want to tell you three stories from my life. That's it. No big deal. Just three stories.

(今日は、皆さんに、私の人生から3つの話をしたいと思います。それだけです。大した話ではありません。3つの話だけです。)

The first story is about connecting the dots.

(一つ目の話は、点と点が交わること、についての話です。)

I dropped out of Reed College after the first 6months, but then, stayed around as a drop-in for another 18 months or so before I really quit.

(私は、リード大学を最初の6ヵ月で辞めました。しかし、実際に辞めるまで、18ヵ月間は大学に留まっていました)

So why did I drop out?

(それでは、なぜ大学を辞めたのでしょうか?)

It started before I was born.

(それは、私が生まれる前から始まっていました。)

My biological mother was a young, unwed college graduate student, and she decidee to put me up for adoption.

(私の生物学上の母は、若い大学院生で、私を養子に出すことを決断しました。)

She felt very strongly that I shoud be adopted by college graduated.

(彼女は、私が大卒者の元へ養子に行くべきだ、と強く願っていました。)

So everything was all set for me to be adopted at birth by a lawyer and his wife.

(そして、弁護士と彼女の両親によって、私の誕生と同時に、養子縁組の手続きがすべて完了しました。)

 Except that when I popped out they decided at the last minute that they really wanted a girl.

(ところが、私が生まれる時、本当に生まれる時になり、彼等は本当は女の子を望んでいたと言い出しのです。)

So my parents, who were on a waiting list, got a call in the middle of the night asking.

(そんなわけで、養子縁組待機リストに載っていた私の両親に、真夜中に問い合わせが来たのでした。)

"We have an unexpected baby boy. Do you want him?"

(「予定外の赤ちゃんがいます。この子を迎えたいですか?」)

They said  "of course."

(両親は言ったのです。「もちろんです」)

My biological mother found out later that my mother had never graguated from collage and that my father had never graduated from high school.

(後日、私の産みの母は、私の母が大学を卒業していないこと、父が高校を卒業指定なことを知りました。)

She refused to sign the final adoption papers, She only relented a few month later when my parents promised that I would go to college.

(産みの母は、養子縁組の最終書類へのサインを拒みましたが、数か月後、私の両親が私を大学に入れることと約束をすると、養子に出すことに応じたのです。)

This is the start in my life.

(これが、私の人生の始まりでした。)

And 17years later, I did go to college.

(そして、17年後に私は大学に入学したのです。)

 But I naivery chose a college  that was almost as expensive as Stanford.

(しかし、世間知らずだった私は、スタンフォードと同じくらい学費が高い大学を選んでいたのでした。)

And all of my working class parent's savings were being spend on my college tuition.

(そして、ワーキングクラスの私の両親の貯蓄は、すべて私の大学の学費に費やされました。)

After 6 months, I couldn't see the value in it.

(入学して6ヵ月後、私は大学に価値を見出せなくなっていました。)

I had no idea what I wanted to do with my life and no idea how college was going to help me figure it out.

(私は人生で何をしたいのか分からず、そして、それを見つける為に、大学がどう役にたつのかも分からなかったのです。)

And here I was spending all of the money my parents had saved their entire life.

(それなのに、私は両親がその生涯で蓄えた貯蓄を使い果たそうとしていたのです。)

So I decided to drop out and trust  that it would all work out OK.

(そこで、私は大学を退学することを決意し、これでいいのだと信じました。)

It was pretty scary at the time, but looking back, it was one of the best decisions I had ever made.

(その時はとても不安でしたが、振り返ってみると、私が下した決定で最も最善の決定の一つでした。)

The minute I dropped out I could stop taking the required classes that didn't interest me, and begin dropping in on the ones that looked far more interesting.

(退学してすぐ、興味がない必修の授業を受けることを辞めることができ、遥かに興味のある授業の講義を聞き始めました。)

It wasn't all romantic.

(それは、すべてがロマンティックというわけにはいきませんでした。)

I didn't have a dorm room, so I slept on the floor in friend's rooms.

(学生寮の部屋がなかったため、友人の部屋で寝泊まりをしました。)

I returned coke bottles for 5¢ deposits to buy food with and I would walk  the 7 miles across town every Sunday night to get one good meal a week  at the Hare Krisna temple.

(食べ物を買うため、コーラ瓶を店に戻しデポジットの5セントを集め、毎週日曜には7マイル歩いてハーレ・クリシュナ寺院へ行き、ごちそうにありついたものでした。)

I love it

(あれは最高だった。)

And much of what I stumbled into by following my curiosity and intuition turned out to be priceless later on.

(そして、私が自分の興味と直感に沿って巡り合ったたくさんのものは、後にとても貴重なものとなりました。)

Let me give you one example.

(一つ例を挙げてみましょう。)

Reed College at that time offered perhaps the best calligraphy in the country.

(当時のリード大学はおそらく、国内最高の書体の授業を行っていました。)

Throughout the campus every poster, every label on every drawer was beautifully hand calligraphed.

(キャンパスのポスター、引出のすべてラベルにおいて、手書きの美しい書体が施されていました。)

Because I had dropped out and didn't have to take the normal classes, I decided to take a calligraphy class to learn how to do this.

(退学して、必修科目を受講する必要がなかったため、私は書体の授業に出て、この方法を学ぶことににしたのでした。)

I learned about Serif and Sans-serif typeface, about varying the amount of space between different letter combinations, about what makes great typegraphy great.

(私はセリフとサンセリフの活字の字体や,異なる字体を組み合わせた時の文字間隔を調整すること、立派な活字印刷を立派にことについて学びました。)

 It was beautiful, historical, artistically subtle in a way that science can't capture.

(それは美しく、歴史的で、化学では捉えきれない芸術的繊細さを有していた。)

And I found it fascinating.

(そして、私はそれに魅了されてしまいました。)

None of this had even a hope of any practical application in my life.

(このどれもが、私の人生で実際の仕事に応用できるとは思っていませんでした。)

But 10 years later, whrer we were designing the first Macintosh computer, it all came back to me, and we designed it all into the Mac.

(しかし、10年後、私たちが最初のマッキントッシュコンピュータを設計していた時、それらがすべて蘇ってきたのです。そして、それらをすべてマックへ設計したのです。)

It was the first computer with beautiful typography.

(マックは美しい活字フォントを備えた初めてのコンピュータとなったのでした。)

If I had never dropped in on that single course in college, the Mac would have never had muitple typefaces or proprortionally spaced fonts.

(もし大学を退学して、あの講義を受けていなかったら、マックは複数の活字フォント・文字間隔を調整するフォント決して有することはなかっただろう。)

 And since Windows just copied the Mac, it's likely that no personal computer would have them.

(そして、ウインドウズはただマックをコピーしただけなので、それらのPCはなかった可能性があるのです。)

If I had never dropped out, I would have never dropped in on this calligraphy class.

(もし私が大学を中退していなかったとしたら、書式の講義を受けることはありませんでした。)

And personal computers might not have the wonderful typography that they day.

(そして、PCが今日のように素晴らしい活字フォントを備えることもなかったかもしれないです。)

Of course, it was impossible to connect the dots looking forward when I was in college.

(もちろん、大学にいた時は、先を見据えて点と点を結びつけることは不可能でした。)

But it was very, very clear looking backwards 10 years later.

(しかし、10年後に振り替えると、とても、とてもはっきり見えたのです。)

Again, you can't connect the dots looking forward. 

You can only connect them looking backwards.

(繰り返しますが、先を見据えて、点と点を見据えることはできません。)

(後に振り返った時にしか、点と点を結びつけることはできないのです。)

So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

(だから、あなたは点と点が、将来どこかで結びつくと信じなければいけないのです。)

You have to trust in something -your gut, destiny, life, karma,whatever.

(自分の根性・運命・人生・カルマ、なにであれ信じなくてはいけないのです。)

Because believing the dots will connect down the road, it gives you confidence to follow your heart.

(なぜなら、点と点がいずれ結びつくと信じる者は、あなたに自分の心に従う自信をもたらすからです。)

Even it leads you off the well-worm path. And  that will make all the difference.

(たとえそれが、あなたを多くの人と違う道へ導くとしても、大きな違いをもたらすのです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

米億万長者、学生のローン返済を全額肩代わり 卒業式スピーチで発表

米億万長者、学生のローン返済を全額肩代わり 卒業式スピーチで発表(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

 

スタンフォード大学でのジョブス、プリンストン大学でのベゾス等、大学の卒業式での感動的なスピーチは数多くある。

しかし、今回のモアハウス大学でのロバート・スミス氏の卒業スピーチほど拍手喝采を浴びたスピーチは過去にあったであろうか。

 

卒業生を前にスミス氏は、「この国で暮らしてきた家族8世代を代表して、あなた方に少しばかりの燃料を注入しよう」と述べ、卒業生396人の学生ローンの返済を代わりに返済することを発表した。

 

デービット・トーマス学長によると、卒業生396人のローンを返済するために必要な資金は最大で4000万ドルとのこと。単純計算で一人当たり10万ドルの学生ローンである。

 

アメリカ学生ローンの問題

今、アメリカでは、学生ローンが社会問題となっている。

大学に進学する学生が増加していることが学生ローン増加が背景にあるが、公立・私立の大学共に授業料が過去最高水準に達していること、学生ローンの金利上昇も大きな要因となっている。

 

アメリカ人(18歳~29歳)が抱える負債の総額は2018年末で1兆ドルに達している。その内約60%がStudent Loan、つまり学生ローンである。

全世代で見ると、学生ローンを借りている人は4400万人を超え、負債総額は1兆5000億ドルに達する。そして、平均借入額は4万ドルを超える状況である。

 

ニューヨーク連邦準備銀行によると、2018年4Qには、学生ローンの滞納額が1660億ドルと、過去最高額に達したとのことである。

そして、未払い負債の約40%が2023年までに債務不履行に陥ると予想している。

因みに、リーマンショック時の住宅ローンの債務不履行が11.5%程度であった。

借入の金額が違うので一概に比較はできないが、非常に高い数字となっている。

 

リーマンショック以降、住宅ローン負債が3.2%しか増えていない一方で、学生ローン負債は102%増えており、2013年と比べると5000億ドル増えている。

 

学生ローンが増えた理由

前項でも記載したが、アメリカの大学費用は他国に例を見ないほど高額である。

2017年度の平均授業料は、

  • 居住州内公立大学では、年間9,970ドル(寮費込み20,770ドル)
  • 居住州外公立大学では、年間25,620ドル(寮費込み36,420ドル)
  • 私立大学では、年間34,740ドル(寮費込み46,950ドル)

であった。それだけ高額となっても、大学卒業によって、将来的な賃金上昇が見込めるため、大学進学をする人がおおい。ただ、それに見合う賃金上昇が見込める人が、どれくらいいるのかは謎である。

 

学生ローン増加によるリスク

オバマ政権時に、学生ローンプラグラムの改善が行われた。

オバマ前大統領も学生ローンの返済に苦しんだ一人であり、43歳まで学生ローンの返済を行っていました。因みに、大統領に就任したのが、47歳の時であるから、就任の4年前まで、学生ローンの返済を行っていたということになる。

この経験から、オバマ大統領は学生ローン事業の改革に力を入れた経緯がある。

過去の政策も含めた学生ローン救済策(IDR)等

  1. 連邦学生ローンの毎月返済額の上限を可処分所得の20%とする(1994年ICR)
  2. 上記の上限を15%とする。(2009年IBR)
  3. 学生ローンの一部を民間が提供する制度を廃止、連邦政府が全額融資(2010年)
  4. 上限を10%とし、20年後にローン残高がある場合、返済を免除(2012年PAYE)
  5. PAYEの条件を緩和(2015年REPAYE)

が提供された。

これらは、借り手の学生にとっては改善の政策である。

最終的には学生のローンが帳消しになる可能性があるのだから。

巷では、借金が帳消しになるのだから、サブプライムのような問題にはならないだろうと言われている。

しかし、最大のリスクは、将来的に連邦政府の財政に多大なダメージを与える可能性が高いということである。

 トランプ政権に移行して、これらの政策は削減の流れとなっているが、学生のリスクとなるか連邦政府のリスクとなるかの違いであると考える。

世間で言われているように、この問題が大きな問題とならないことをを祈るばかりである。

最後に

こういった問題を抱えるアメリカの学生ローン問題に対して、今回のロバート・スミス氏のような行動は素晴らしいの一言である。

今年のモアハウス大学の卒業生は、今回のことを一生忘れることができないであろう。

 

 

ベルトラ決算を読み解く

14日引け後、一昨日の記事で書いたベルトラの決算が発表された。

業績ハイライト

営業収益929百万円(前年同期日+26%)

営業利益240百万円(前年同期日+1204%)

経常利益214百万円(前年同期日+227百万円)

1Q純利益146百万円(前年同期日+160百万円)

 

1Q経常利益予実分析

2019年1Qの経常利益予想は78百万円の会社予想に対して、214百万円という結果であった。

要因としては

  1. 収益の上昇(+40百万円)
  2. 人件費の減少(+61百万円)
  3. 広告宣伝費の減少(+53百万円)

が挙げられる。

掲示板等を見ると、人件費の減少による上方修正と煽るコメントが散見されたが、それがなくとも立派な決算である。

2Q業績予想

営業収益1,876百万円(前回発表予想比+10.7%)

営業利益300百万円(前回発表予想比+237.1%)

経常利益259百万円(前回発表予想比+311.1%)

1Q純利益174百万円(前回発表予想比+443.8%)

1QEPS6.11(前回発表予想比+445.5%)

 

GWの大型連休により、予約数が当初の予定よりも増加したのが要因である。 

通期予想

こちらに関しては、上方修正なしの据え置きであった。

理由としては、

  1. 6月以降は予約状況が当初の予定通りであるとの予想
  2. 2Q以降に広告宣伝費用や業容拡大ののため、採用費・人件費に投資するため、利益を圧迫するため

ということであった。

ベルトラの年間の一番の収益チャンスは7月~9月である。

仮に、今後広告宣伝費・人件費が増加すると考えても、通期予想据え置きというのは、かなり保守的であると考える。

おそらく、どこかのタイミングで通期の上方修正は出てくるのではないか。

今後の取り組み

先日の記事で、ベルトラの強みとして、旅行中の予約ということを挙げた。

しかし、決算書を読むと、そこにまだまだ課題を感じているようだ。

今後は、旅行中の予約可能な商品の拡大・アプリ予約を拡充する方針とのことだ。

株価への反応

始値1580円

高値1585円

安値1374円

終値1398円

通期の上方修正が出なかったことが大きいのか、寄り天の展開となった。(出来れば配当・優待発表があればと考えていたが、今回はそれらを出さずに投資に充てる旨がしっかり記載があったのはいい点)

しかし、今年のラグビーW杯、来年の東京オリンピックを控え、中心の銘柄と考えていいのではないだろうか。